歴史上の剣豪として知られている宮本武蔵と佐々木小次郎でありますが、彼らに関するエピソードしては、巌流島の戦いが多くの人びとの知るところであると思われます。ところがこれほど有名な剣豪たちについて残された記録や文献は、多くはみつかっていないというのですから不思議なところでもあります。彼らの雄姿は、小説、映画、ドラマ、芝居などでも多くの人びとを魅了し、彼らの活躍に興味を抱いたことから刀剣コレクターになったような方々もいらっしゃることでしょう。さらには宮本武蔵が晩年になって著したとされる「五輪書」は、現代になってもなお哲学書として、愛読する人びとが絶たないと言われております。これほどまでに有名な二人に関する記録が、ベールに隠されたような部分もその人物を魅力的に魅せているのかもしれません。