「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」は、神話のなかで登場する刀剣として有名です。第12代景行天皇のときから「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と呼ばれるようになったとされています。「草薙剣」は、三種の神器の1つとされ、尾張の国(愛知県)の熱田神社のご神体とされておりますが、一時期は朝廷で保管されていたようです。686年天武天皇が病に臥せった際に、草薙剣の祟りとするようなことが言われるようになったため、熱田神社に返還されますが、この剣の姿を見た人びとの記録はなく謎の多い刀剣であります。「両刃の剣」「銅剣」であるとも言われているようですが、実体を証明するために確証のもてる人びとの残した記録がみつからないというのですからこれまでの知名度をもった剣でありながら不思議な剣であります。