日本の歴史において、多くの戦いが繰り広げられてきましたが、そのたびによく使われてきたものが、日本刀です。特に、戦国武将が活躍した時代においては、日本刀は携帯して当たり前のものでした。実は、その携帯方法には、3種類あるのです。それらは、どのようなものなのでしょうか。
日本刀の3種類の携帯方法とは、佩く、かつぐ、差すの3つです。
佩くとは、平安時代後期から使われている携帯方法で、腰から吊るすようにして携帯する方法です。太刀紐を、太刀拵についている輪っかに通して、それから太刀紐を腰に巻き付け、携帯とします。
かつぐとは、今でも馴染みがあるように、左肩から右腰にくるように、背中にかつぐという方法です。これもまた、紐を通して携帯しています。
差すとは、腰帯に日本刀を直に差して持ち歩く、という方法です。江戸時代においてよく使われました。抜刀しやすいのが特徴です。